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広域イーサネットは、通信事業者が独自に用意した閉域網を利用するL2(レイヤ2)のVPN接続サービスのことをいいます。 L2で通信を行うことで、地理的に離れたLAN同士を1つの大きなLANとして構築できます。
広域イーサネットのメリットは通信が高速で安定しており、セキュリティレベルも高いことにあります。 安定して高速なLAN技術であるイーサネットをWANにも適用させたサービスであり、 通信事業者独自の閉域網を利用して契約者毎に専用ネットワークを構築するため、IP-VPNよりも高速な通信が可能です。
契約者しかアクセスすることができない閉域網を利用することから、パブリックな環境であるインターネットを利用するインターネットVPNに比べ、 セキュリティレベルが高いと言えます。 広範囲なエリアでも高速で安全な通信ができることは、企業のネットワークにとって非常に大きなメリットです。 また、IP-VPNやインターネットVPNのようにインターネットプロトコルでの通信に限定されず、多様なルーティングプロトコルに対応できる為、 柔軟なネットワーク設計が可能です。 L3(レイヤ3)以上のプロトコルに制限がなく、ダイナミックルーティングプロトコルも使用できるため、冗長化されたネットワーク環境の構築も可能となります。
広域イーサネットのデメリットとしては、設定の煩雑さが挙げられます。 広域イーサネットはカスタマイズ性が高いという特徴を持つため、利用する側は自由度の高さを活かせるリテラシーが必要で、 導入から運用開始までの工数負担が大きいことを覚悟する必要もあります。
高性能で自由度が高い代わりに複雑なネットワーク設定が求められる広域イーサネットは、拠点数がそれほど多くない企業に最適です。 また、機密性が高い情報を安全にやりとりできるので、本社と重要拠点(データセンタ等含む)は広域イーサネット、 それ以外の営業所はIP-VPN又はインターネットVPNという形で使い分ける企業も多くあります。 IP以外の通信プロトコルを使用している場合はL2での接続が必要なため、広域イーサネットを利用しているケースが多いです。 VPN接続サービスのリプレースを検討する際、多くの企業はコスト削減や品質向上を求めますが、 広域イーサネットからリプレースを行う場合においては、通信プロトコルが限定されることやLAN側の機器構成を変更しなくて済むことから、 同じく広域イーサネットへの切替が常套的といえます。
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